スキップしてメイン コンテンツに移動

Linux From Scratch ユーザーとしてのパスワードマネジャー批評

LFS ユーザーとしてはなるべく少ない依存性で、早期に使いたい。一方で、仕事やスマホでも共有できるようなものが欲しい。自動入力はあんまりこだわっていない。

Clipperz

じつはこれはかなりすごい。現代風のブラウザならなんでも動くから強い。オープンソースだから 自分でビルドもできる。彼らを信用してそこを使うもよし、VPN でホストするもよし、ローカルサーバーで使っておいて、他にはコピーを共有するもあり。コピーした html ファイルでちゃんと iPhone で動くから。

機能面からいうと、ID, PW のほかに好きな項目を追加できるから、最近の複雑化しているログインや、合言葉を覚えさせるのも便利。

長所:
  • どのデバイスでも使える
  • なんでも覚えさせられる
  • どのデバイスでも内容は完全に同じ
短所
  • Firefox まで必要

Keepass 系

早期に使えるものとして kpcli があるが、utf-8 に未対応だし、近年重要となる好きな項目を作るというのにも難があるから、結局 Keepassx までビルドが必要になる。Keepass は mono が必要なので Qt だけでいける Keepassx の方が簡単。
Keepassx は好きな項目はつくれないけど、割とノートに何でも書きやすいし、自動入力ができるので、複雑な入力はそこに書いてしまうのが良いのだけど、その部分は他のクライアントに読ませると消えていたりと、互換性に難がある。ただ、Keepass データベース読めるアプリは多いから、どのデバイスでも割とつかえる。

長所

  • どのデバイスでも基本使える
  • 自動入力ができる(クライアント次第)
  • そこそこ好きに情報を書き込める(クライアント次第)
短所
  • クライアントごとに、読み込んでくれる情報が違う
  • クライアントごとの能力差が激しい

Pass 系

 https://www.passwordstore.org/

まず、PGP (PC なら GnuPG) さえ使えれば使えるので、早期から使える。コンソールだけでも使える。それはなぜか?ただのテキストファイルだからである。そしてただのテキストファイルだから、なんでも書き込めてしまう。

また、一つの情報が一つのファイルなので、普通に  mv  や  cp  や  rm  しても問題ないし、find で peco に通せば、あら不思議、超簡単パスワードブラウザのできあがり。私のしょうもない passpeco はここに置いたけど、これですら便利なんだからびっくりする。

https://github.com/Nobutarou/passpeco

ただの text なので peco で選択行を tmux のバッファに流しこむなんて使いかたも出きそうだ。

私ごときでも便利なものにできるので、すごい人が rofi-pass と言うのを書いている。xdotool を使って自動入力もできるが、普通の自動入力ではなくて、enter 押してからちょっと待つことも、Google Authentication から取ってきた OTP を打ち込むことも出きるから、うまく時間調整すれば Google や Amazon も自動入力で入れるし、好きなテキストを打ち込めるから、金融系のややこしいのもいけてしまう。

そんなことができるのも全てはただのテキストファイルであるためだ。そしてただのテキストファイルだから情報の欠落がない。仮に Notepad で見たとしても、全情報を得られるのだ。

また、ただ PGP で暗号化してあるだけだから、別にパスワードマネージャーが無い環境でも、PGP で複合化できるので、ものすごい Cross platform 対応だ。

長所
  • なんでも書きこめる
  • それをうまく利用して自分なりに活用できる
  • 到底まねできそうにないすごいクライアントもある
  • 超クロスプラットフォーム
  • クライアントによる情報の欠損が起きない
短所がまじで見当らない。

まとめ

pass 一択。

コメント

このブログの人気の投稿

Wordでは、等幅フォントを指定して

Wordでは、等幅フォントを指定して tags: ms office Wordでは、等幅フォントを指定しても空白文字を入れるとずれる † Microsoft Word で、プログラムのソースなどを載せたいとき、consolas や courier などの等幅フォントを使う人が多いだろうが、等幅フォントを選んでも文中に空白文字(半角スペース)を混ぜると、幅が合わなくなる(文字のフォントよりもスペースの方が幅が若干狭くなる)。 Visual Studio なんかで使うぶんにはこんなことにはならない。これは Word の設定の問題だ。 要因としては、Word では空白文字が 2 個重なったときに勝手に幅を狭くしたりするらしい。これは以下の手順で解除できる (1) 右上の Office ボタンを押して、下の方にある「Wordのオプション」を選択 (2) 「詳細設定」タブを選択。一番下にある「レイアウトオプション」を展開する (3) 「半角文字と全角文字の文字幅を調整しない」をチェックする 正直、等幅フォントを使ったら、デフォルトでスペースも同じ幅になってほしいものだが。 Original: http://goo.gl/OAmcN Posted from Diigo . The rest of my favorite links are here .

へんてこな垂直マウス Delux m618 mini を三ヶ月毎日使いつづけたのでレビューします

 Delux というのは中華入力機器の多分メーカーです。 http://www.deluxworld.com/ で m618 は垂直マウスです。私が買ったのはグレーですが、今は白が欲しい。 http://www.deluxworld.com/en/product/business_series/vertical_mice/M618mini.html 多分というのは、中華製品はものすごい OEM であふれてて、アリエク見ても全く同じ商品がいろんなブランド名で売られてます。しかしDelux のマウスは Delux ブランド以外では売られてなく、またホームページもちゃんと作るくらいなので、おそらく製造メーカーそのものだろうと思います。 ネタのつもりで買ったのに、入手後、三ヶ月使いつづけてます。何が良かったかと言うと、第一に、持ちやすかった。本当に、ビックリ。こんなん持ちにくいだろうと思ってたから。 次に良かったのが、Bluetooth 4.0 と USB ドングル切り替えで、2台ペアリングさせておけるとこ。 三番目は充電式。やっぱり中華マウスに省電力とか期待してないから下手に乾電池の減りを気にするよりも、毎日充電するほうが、すがすがしいです。 最後はサイレントスイッチです。これは商品が届いてから気がついた機能だったけど、コトコトと心地好いです。ロジクールさん、MX シリーズは静音スイッチでお願いします。 しかしもちろん良くなかったところもありました。重いです。123g あります。接地面積も広いのでなかなかの摩擦です。布パッドで試したのですが、初動が本当に重くてダメでした。 解決方法はパワーサポートのエアーパッドプロIII というマウスパッドの使用と、セットのソールを貼りまくることです。これでスルスル滑るようになります。 商品ページはこちら、 https://www.pawasapo.co.jp/smaho-iphone-item/sundry/131.html  あと、注意点ですが、多分持ち上げてマウスを動かす派の方は無理です。またマウスパッドなんて気にしたこともない方も要注意。布パッド勢も、ご自身の腕力と良く相談下さい。   最後にアリエクスプレスの直営店の製品ページを貼っておきます。 https://a.aliexpress.com/_...

CPU グリスの誤解

 なんか誤解してる人が多い。Youtube でも塗りたくってる人が多いし。 まず、熱の伝わりやすさは、グリスの熱伝導率/グリスの厚さ。厚さのことをすっかり忘れてる検証が多い。 熱伝導率だけみて、サーマルパッドで CPU 冷やせるんじゃないかとか、誤解。サーマルパッドは 1mm とか 0.5mm とか厚さがあり、一方、測れないけど、柔らかいグリスなら 0.01mm くらいのオーダーでは。つまり、サーマルパッドが 15W/mK とか言ってても、全然パッとした結果が出ないのは当然。厚さの桁が違うので、サンワや Ainex の一番安いなんの変哲もないシリコングリス買っておいた方が全然ましだろう。サーマルパッドは、熱をため込んで時間を稼ぐためのもので、2部品間の熱交換を瞬時に行うための物とは思わない方が良い。 良く伸びると評判の Mx-4 などのやわらかいグリスが、検証ですごい熱伝導率のグリスに勝っちゃうのは、厚さが大事ってこと。 金属が見えないくらい塗っちゃってるけど、本当は金属同士は当たった方が良い。なので、金属が見えるくらい CPU 側もクーラー側も薄く塗って、金属が凸ってるところは金属が当たればよいし、凹んでるところはグリスに埋めてもらえばよい。 Noctua の説明書で米粒盛って、押しつぶせってのは、結局、変に盛りすぎるくらいなら、CPU とクーラーの表面の凹凸の成り行きに任せておいた方がましだってこと。