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4月, 2021の投稿を表示しています

力の釣り合いの問題の簡単な考えかた

 学校で、こんなふうに、下の物体を F で引っ張ってるけど、まったく動きません。上の物体と下の物体にどのような力が作用しているのか、答えなさい、みたいな問題があると思います。  で、答を見ると        こんな風な図が描かれてたりすると思います。   この手の問題を難しくしてるのは間違いなく、この図です。この図を見て、どの物体にどの力が掛かっているのか、理解できる人間がどれほど居るのでしょうか?このような教え方をしている人は、ほぼ間違いなく物理を良くわかっていないか、これで分かる天才のどちらかです。ちなみに私は高校時代このように教わり、物理は けっこうずたぼろでした。 ではどうやれば良いかと言うと このように全部の物体をバラバラにしてしまうことです。めんどうくさいので地面は省力しましたが、これで、どの力がどっちの物体に掛かるのか、はっきり分かります。 実はこれは私が自力で辿り着いた方法ではありません。うん十年前に代ゼミの中川という物理の先生に教わった方法です。これに関しては本当に浪人して良かった、一生物の知恵です。 上の物体は、上下方向にまず M1g という自重が掛かり、下の物体から N1 という接触力を受け、また横方向に T1 という摩擦を受けます。矢印の向きですが、特に摩擦はどっちに掛かるか判断しにくいですが、どっちでも良いです。私は T1 を右向きに描きましたが、もし左向きだったら、マイナスの数値となるだけです。 次に下の物体ですが、まず上からの作用反作用で N1 と T1 を逆方向に受けます。それから自重 M2g と地面からの接触力 N2 そして摩擦力 T2 を受けます。最後に問題文に書いてあった、横に引っ張る力 F を加えたら完成です。(地面は省略しました) 文系の人でもここまで描ければ、それなりに部分点ももらえるでしょう。運悪く採点係があまりにも物理を分かってなくて、離したことでバツをもらってしまったら、仕方ないので Twitter で晒してください。 で、ここから釣り合いを考えます。釣り合いとは、物体ごとに上下の力と左右の力、それぞれ足し合わせていくと 0 になりますよと言うことなので、上の物体は M1g - N1 =0 T1 = 0 下の物体は M2g + N1 - N2 = 0 F + T2 - T1 = 0   となるわけです 。ここまで書け

Sound Blaster Play 3 は Linux でもハードの限界で動作できるみたいです

 本家によると最高スペックは出力 24ビット 96kHz, 入力 24ビット 48kHz です。 https://jp.creative.com/p/sound-cards/sound-blaster-play-3    /proc/asound/card2/stream0 を読む限り、入出力両方とも最高スペックでの設定ができそうです。   そこで $HOME/.config/pulse/daemon.conf に   resample-method = speex-float-2 avoid-resampling = yes default-sample-format = s24le default-sample-rate = 96000 としました。avoid-resampling としてるので、レートが 96kHz と 48kHz (Youtube) のときは再サンプリングしません。44.1kHz (CD やレコチョクの音楽ファイル) は再サンプリングされるので resample-method で speex-float-1 から 2 に気持上げました。  実は PulseAudio のデフォルトが 44.1kHz なので、これまではレコチョクファイルは再サンプリング無しで、これからは有りになったのですが、馬鹿耳なので分かりませんでした。 また、Sony さんの 16bit/48kHz と 24bit/98kHz を聞き比べてみたのですが、やはり馬鹿耳なのでランダムで鳴らしてみても、全く分かりませんでした。 https://helpguide.sony.net/high-res/sample1/v1/ja/ ただ、フルスペック出せると気持ちが良いので、しばらくこのまま運用しようと思います。なんかフルスペック出すためだけに、ハイレゾ版音楽買っちゃう人も居るかもしれませんね。   この調子で Sound Blaster GC7 も最高スペックで Linux 上で動くなら是非欲しい(付属ソフト要らね)のですが、どうなのでしょう。

バーチャルサラウンドは私には要らない

ヘッドセットで良い音を聞きたい、良いマイク音声で話したいとなると、USB サウンドカードの出番になるのだけど、USB サウンドカードはゲーミング向けが多く、となるとバーチャルサラウンドは勝手に付いてくるのだけど、どうにも人によって評価がバラバラなので、ちょっと考察してみた。 自分が目隠しして、家族にいろんなところから音を出してもらったんだけど、わりと前後を間違える。さすがに左右は間違えないのだが。どうやら自分は、音で前後の認識をあまりしないタイプのようだ。思い起こすと、自分は車に乗っているときに、救急車、消防車、パトカーがどこから来ているのか、見えるまで判断できない。どうも自分は聴覚だけでなく視覚に頼っている部分が大きいようだ。もっと言えば、超ド近眼なので、たいして見えてないので、視覚だけではなく、さらには経験に頼っている部分も大きいだろう。   自分のようなタイプはバーチャルサラウンドを使っても、あまり定位の向上は見られないだろう。実際 Windows10 の立体音響を試してみたが、音がぼやけるだけで、前後の位置特定はまったくできなかった。   バーチャルサラウンドに高いお金を払うかどうかで悩んでる人は、一度、パトカー、救急車、消防車を車に乗っているときに判断できるタイプかどうかを思いだしてみてはどうだろうか。

ATH-PDG1 と Sound Blaster Play 3 のマイク音質チェック

 Lenovo S340 14インチで、オンボードマイク、オンボードのジャックに ATH-PDG1 を差す、Sound Blaster Play 3 に ATH-PDG1 を差すパターンで比較しました。 マイクレベルは PulseAudio が見つけてくる Base レベル と OBS 集音時に -15dB 程度出るように調整したものを比較しました。 オンボードマイクはどのレベルでもノイズが入るので駄目ですね。他の機器が壊れているときだけ使うレベルです。オンボードのジャックとノイズが全然違うのでサウンドカードが駄目なんじゃなくてマイクが駄目なんだと思います。 オンボード差しは、まずまずだと思います。レベル上げるとノイズ乗ってましたが、それでもウェブ会議には十分ではないでしょうか。 Sound Blaster Play 3 が一番ノイズが小さかったです。パワーポイントの音声録音やウェブセミナー等、自分の声ターンがずっと続くような用途があれば、Sound Blaster Play 3 も使ったほうが良さそうです。   あとマイクの音質ではなく、声質ですが、オンボードマイクよりも ATH-PDG1 の方がしぶい低めの声になっていて、私は自分のおっさんボイスが格好良くなった気がして好きでした。が、これは完全に好みの問題で、善し悪しではないですね。

虚数とは何なのか説明してみる

 虚数って学校だと二回掛けると -1 になる数字と教えられ、変な計算ばかりさせられて、結局虚数って何なのかは教わりません。社会人になっても虚数なんて一切使っていなくて、あれは一体なんだたんだろうという人もたくさん居ると思います。そこで今回は虚数ってなんだったのか、何とか説明したいと思います。 そもそもの問題は教育で、物理と数学が別々に教えられていることです。実際は物理のために数学が発展し、数学の発展から物理の新しい可能性が見つかる、というように、お互いが併走しあって発展してきたものです。なので虚数にも物理的な側面があります。 虚数が生まれた背景にあった物理課題、それは振動問題です。バネといった物質的な振動でも、電気的な振動でもどちらでも良いです。 下図の上部ようにバネの先端についた物体がびよびよと振動しているとき、これは一本の軸の上で振動しています。これを数学で表わそうとすると sin だの cos だの出てきてややこしくなります。しかし、下図の下部のように、人の目では見えない軸 (虚と書いた軸)を考え方として導入すると、実際に見えている軸 (実と書いた軸)との二軸の平面上で、くるくる円運動をしている、と表現できるのが分かると思います。 例えば、じわじわと勢いを失なって止まっていく振動も、だんだん小さくなる円運動として表現できるようになります。 もう一つ例えに、細かい振動が乗りながら大きな振動があるような問題は、こんな風に小さい円運動をしながら大きな円運動をするという表現ができます。 だからどうしたと言われるとそれまでなのですが、物理や数学やコンピュータ演算をしている人にとっては、見えない虚の世界を導入した考え方の方が、微分、積分、ベクトル演算などが簡単になるので、そういった人達の間では、その見えない虚の世界を示すために虚数が使われているということです。 二乗したら -1 なんてのは副次的な作用ですし、振動問題を数学的にコネコネしたい人にしか関係ない考え方ですし、なんで義務教育で教えるのか疑問ですね。引越しに必要なお役所の手続とか、何を得たときにどういう税金を払わないといけなのか、とかのほうがはるかに重要だと思うんですけど、中学校までに一切教わりませんね。 それでは。

ヘッドセットは USB だから音が良いとは限らないよ

  この絵がすべて。仕組みは同じ。 ヘッドセット x サウンドカードのかけ算の性能なだけの話。実際 Logicool なのに H390R というひどいブーンノイズが乗り続ける USB ヘッドセットを掴んでしまったこともある。 今はと言うと ath-pdg1 というジャック入出力のヘッドセットを、複数機器で使い回している。PC の一台のジャックがおかしくて USB サウンドカード Sound Blaster Play 3 を買うことになったが、そういうことを考えると、信頼できるメーカーのジャック接続のものにしておいて、後でやはり信頼できるメーカーのサウンドカードでなんとかしたり、レベルアップを計る、というのも手かと思う。 とにかく ヘッドセットは USB のが良いと盲目的に信じて、安い酷いのを掴まないように注意喚起できればと思う。

Creative Muvo Play を買ったので持ってもいないのに他の機種を考察する

 買うときに気になった他の機種を勝手に考察する。持ってないので注意してください。    SONY SRS-XB12   https://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-XB12/ なかなかデザインが良いし大きさも良い。もし Creative Muvo Play を知らなければ値段も手頃だし買っていたと思う。 良さそうな点: デザイン 大きさ カラーバリエーション   良くなさそうな点 Micro USB in 2021 せっかく aux 接続してもアナログ - デジタル変換をいちいち行うこと。これ使うのってちょっと良い DAC の作ったアナログデータを流し込みたい人だと思うので、余計なことするなよ。   疑問な点: 重低音を謳っているが筐体的に出るわけない。変なブースト掛けていたら嫌だな ソニースピーカー全般に対する疑念なんだけど SBC のときにわざと音質落としてない?なんか SBC を違うのにしたら音質が良くなったっているレビューが良くあるんだけど、じゃあ音質が良いと言われて売れまくっている Marshall や JBL どうなっちゃうの?     SONY LSPX-S2    https://www.sony.jp/active-speaker/products/LSPX-S2/   かなり高いがすっごく好み。ただしアクリルのことを有機ガラスと呼ぶその態度には疑問を持たざるを得ず、一気に熱が冷めた。 良さそうな点: デザイン へんな低音ブーストが無さそう 良くなさそうな点: 有機ガラスは詐欺でしょ Micro USB in 2021   疑問な点: 音質。いやだってプラスチックの風鈴とか見たことも聞いたこともないよ Marshall EMBERTON https://kanjitsu.com/product/emberton/ デザインが好みなので欲しいなとは思った。だけど Bluetooth スピーカーそのものの価値が分かってからで良いかなと思った。 良さそうな点: デザイン 大きさ スティックみたいなやつの操作性 バッテリー残容量表示 値段的に同サイズの物に比べて音の質自体が高そうな期待。   良くなさそうな点: 値段。いくら音の質が良いかもといっても、しょせん Bluetooth スピーカーだし、音質に

PD 充電器が残念すぎるのにヨイショ記事が多いので釘を差しておきたい

  残念ポイント 1: ポートが少ない ほぼこれに集約される。もちろん複数のポートのある機種もあるが、その場合、消費電力が犠牲となる。この先の全ての残念ポイントの原因はこれに起因する。     残念ポイント 2: ノートPC の充電をしたところで何も変わらない 付属の充電器と何も変わらない。むしろノートPC にとって数少ない USB ポートを潰すのでマイナスだ 残念ポイント 3: 複数充電しながら使えない 別に充電が進まなくてもスマホなどの多くの機器は 2A 流してもらえれば動く。なので 2A を複数ポートに流してくれる充電器であれば、とりあえず繋げるだけ繋いでおいて、使いたい機器を使える。しかし 1ポートしかなければ叶わない 残念ポイント 4: 寝てるときに複数充電できない 充電て寝てるときに集中してやることが多い。そのとき一つの機器しか充電できない。いちいち充電が終るたびに起きるのだろうか。 まとめ 現状では 5V 2A を 4ポートくらいの製品が最も、利便性、携帯性の面でバランスが取れているようだ。

面白さに技術が追い付かない Moleskine Smart Pen+ のレビュー

これは何   これは、専用のペンで専用のメモ帳へ書くと、専用のアプリでデジタル化してくれるもの。詳しくは Moleskine smart writing set または Neo Smartpen で検索してください。モレスキンのは Neo Smartpen の OEM 商品です。 悲しくなるくらいヘタな字だけど、こんな感じ   買った理由   で私が買ったのは型落ちの Pen+ というもの。eBay でドイツから送料込みで一万円を切るくらいだった。この型落ちの物でも日本だと 17000円くらいだったので大分安かった。最新の Neo Smartpen を買うという選択肢もあったが、Amazon でどうにも評判が悪いし、アプリの評判もすこぶる悪いし、そもそも普段手で書かない自分にとって、この手の商品自体が有用であるかどうかすら分からないので、まずは一番安く手に入れることにしたというわけだ。もし本当に自分にとって有用だと分かればそのときに新しいのを買えば良い。   感想   どうやら、面白いコンセプトに技術が追い付いていない。 普通にすらすら書いたものはほとんどミミズとなってしまう。上の画像くらい認識させるには、最初の着地をしっかり押しつけ、そして 0.5-1.0 秒ほど止めて、そこから動かす必要がある。動き自体は速くても良いのだが、日本語はとにかくペンを紙から離し、そして着けるという回数が多い。なのでメモをぱぱぱっと取っておいて、後から電子データにするという使い方は、これは不可能である。 一方、上の図のように、癖さえ掴んでしまえば、それなりに書けるので、マウスで画くのは難しい手書きの図などをデジタル化するという用途なら、ありだとは思う。PDF や SVG にするとベクトルデータになるのは面白いところ。 ではあるのだが、これ私のように特別に安く買っても一万円するわけだ。うまく認識できればスマホのカメラを使うスキャナアプリよりは綺麗だけど、まあ手書きのメモをそんなに綺麗にスキャンする必要も普通はない。   それに普通に現行製品買うと二万円弱するわけで、そうなると、PFU, エプソン、ブラザーのモバイルスキャナが二万円前後なわけで、綺麗に取り込みたいなら、好きな筆記用具で好きに書いたものを取り込んだほうが良いんじゃないだろうか。 まとめ 手帳を使い終って、おかわりすることは無