ソフトウェア技術系の人はダークテーマが好きな人が多いし dark theme vs light theme なんかでググると dark theme は圧勝だけど、おそらく段々と消えていくのだろうなと思ったという記事です。
フォントスムージング技術と文字色と背景色の関係
今はディスプレイの解像度がどんどん上ってきていて、どこでもあたり前のようにスムージングされたフォント描画が行われている。サブピクセルレンダリングだの clear type だの OS によって多少の違いはあるけれど、まあおおよその原理は同じで、フォントの境界の色をじわじわ変化させてスムーズに見えるようにしている。そして、この技術は、白い背景に黒い文字のときに、最適化されている。
そのため、色を入れ替えると問題が起きる。今の技術では、1 画素中の赤、緑、青のそれぞれの光の強さまでを変えることで、横方向の解像度を稼いでいる。つまり、なんとなく白と黒しか感じてなくても、文字の境界は実際は赤であったり、緑であったりする。白背景、黒文字のときは、多くの人が違和感を感じないようにうまく調整されているというわけだ。これを入れ替えると、おそらくかなりの人が、文字の端に赤や緑のぎらつきを感じてしまうと思う。少なくとも私はすごく赤いぎらつきを感じる。
ビットマップフォントであれば
これはスムージングとは無関係なので、黒背景でも全く問題がない。スムージングによるフォントのにじみがないので、文字をかなり小さくしても可読できる。 もしかしたら白は膨張色なので、さらにもう一段階サイズを小さくしても、脳は無理せずに読めると判断するかもしれない。文字を小さくして、画面に入る情報を増やせるため、ソフトウェア技術系のターミナルやテキストエディタでは好まれてきたと思うし、私も好きだった。
しかし昨今、ビットマップフォントは消えつつある。Linux でも pcf 等のビットマップフォントを fontconfig で扱えなくなったし、プロの商品でビットマップが入っているのなんて MS Gothic くらいだが、マイクロソフトは猛烈に Yu を押している。個人的には Yu の細ながい形状はスムージング技術と相性が悪く、小さいサイズで使うシステム標準フォントには不向きだと思うのだが。。。
自分の対策
ビットマップフォントが消える流れを変えられる程の実力者じゃないし、そもそも今でもじわじわと解像度は細かくなりつづけているので、スムージングフォントでもどんどん小さい文字で可読できるようになってきている。となればということで、自分はビットマップをターミナルに使うのを止めて、同時にターミナルもライトテーマにしてみた。今の環境は 1920x1080 の 14インチノートだ。はっきり言ってライトテーマで何一つ問題ない
まとめ
消え去りつつあるダークテーマやビットマップフォントにはさっさと見切りをつけて、ライトテーマ、スムージングされたフォントという時流に乗ろう。そのほうが楽だ。
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